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コスタリカのコーヒーの特徴|世界一わかりやすいコーヒー解説

コスタリカは、スペシャルティコーヒーの生産国として国際的な人気を持っています。

そんなコスタリカの栽培環境・現状・グレード・歴史を見ていきましょう。

コスタリカのコーヒーの栽培環境

ニカラグアパナマに挟まれた中南米の国です。

カリブ海と太平洋の2つの海と面しており、火山地帯の肥沃な土壌を持つためコーヒー栽培に適した土地です。

主な栽培品種

  • カツアイ
  • カトゥーラ
 
コスタリカで栽培されるコーヒーはアラビカ種が100%です。

標高

コスタリカの標高は、600~2,000mです。

コスタリカ産のコーヒーの約70%が標高1,000m~1,700mの高地で栽培されている為、風味豊かなコーヒーが出来上がります。

気候

コスタリカは雨期と乾季がはっきりと分かれているため、コーヒー栽培にとても適しています。

また、赤道に近いため安定した日照量も確保できています。

収穫時期

12月~4月にかけて収穫が行われています。

年間生産量

2020年のデータでは、76,008トンで世界15位の生産量です。

主な精製方法

コスタリカのコーヒーの現状

アラビカ生豆

パナマ産より希少なコスタリカのゲイシャ

ゲイシャといえばパナマを思い浮かべますが、より希少なコスタリカ産ゲイシャ。
数が少ない分、あまり流通しません。

柑橘系のフルーティーなフレーバーとまろやかな甘み、さわやかな飲み口はコーヒー好きを魅了しています。

高品質豆を作るマイクロミル

小規模農家のグループごとに、精製設備「マイクロミル」を保有しています。
また、民間のパルプ除去機や脱穀機も急増しています。

生産者は他社を頼らなくても良いため、生産にかかるコストを削減。
利益を確保しつつも高品質な豆を生産できるシステムが確立してきています。

また、独自で精製を行えるため、様々な精製方法のニーズに応えることが出来ます。

生産拡大はまだまだ

国を挙げて生産増加への取り組みを行っているが、生産コストの高さ・インセンティブの欠如から生産面積はあまり広がっていない現状。

コスタリカのコーヒーのグレード

コーヒー豆

「標高」でグレードをつける

コスタリカでは、地域と標高の高さでグレードが決まります。

また、基準標高以下のもののほとんどは現地で消費されます。

大平洋側

グレード 標高
ストリクトリー・ハード・ビーン(SHB)
1,200~1,650m
ハード・ビーン(HB)
1,000~1,200m
グッド・ハード・ビーン(GHB)
800~1,000m

カリブ海と太平洋の間

グレード 標高
ミディアム・ハード・ビーン(MHB)
500~1,000m

カリブ海側

グレード 標高
ハイ・グロウン・アトランティック(HGA)
900m~
ミディアム・グロウン・アトランティック(MGA)
600~900m
ロー・グロウン・アトランティック(LGA)
150~600m

コスタリカのコーヒーの歴史

コスタリカ火山

コーヒー栽培の始まり

1729年にキューバ経由でコーヒー豆が伝来。

その後、コーヒー栽培はどんどん広がり、国の主要農産物になりました。

コスタリカ産の変異種「ビジャサルチ」の発見

ブルボンが小型化した突然変異種です。正確な情報は残っていませんが、1950年代から1960年代にかけてサルチという村で発見されたようです。

標高の高い環境に順応しやすく、強風にも強い。

アラビカ種以外の栽培を法的に禁止

1988年には、コスタリカ政府によりアラビカ種以外の栽培を禁止する法律が制定されます。

現在でもアラビカ種のみの栽培は続いており、スペシャルティコーヒー生産国として他国をけん引しています。

スペシャルティコーヒーの世界へ

1933年にコスタリカコーヒー協会(以下CICAFE)が設立されました。

コスタリカコーヒー協会(CICAFE)の全面バックアップもあり、高品質なスペシャルティコーヒーの生産地として国際的に注目を浴びるようになった。

独自品種コスタリカ95の開発

CICAFEにより品種の開発も進められ、カティモールに選別を重ねた「コスタリカ95」を開発しました。

しかし、最近の研究では、カティモールの持ち味であるサビ病への耐性が低いことが発覚。
さらに、風味特性も良くない為、あまり人気がないのが実情です。

しかし、独自品種を開発できる研究力をもっているのは確かですね。