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ゲイシャコーヒーの特徴|花のような香りと繊細な味わいを楽しむ

コーヒー愛好家にとって、ゲイシャコーヒーという名前は魔法のような響きを持つでしょう。その花のような香りと繊細な味わいは、コーヒーの頂点と称されるスペシャルティコーヒーの中でも一際輝いています。

本記事では、ゲイシャコーヒーの特徴や味わい、淹れ方、歴史、選び方などを詳しく探っていきましょう。

一杯のゲイシャコーヒーがあなたを新たなコーヒーの世界へと誘うことでしょう。

ゲイシャコーヒーとは何か?

ゲイシャコーヒーは、2004年のパナマのコーヒー品評会で一躍大スターになったスペシャルティコーヒーの品種です。

エチオピア在来種のアラビカ種の一種で希少な品種です。豆のサイズはやや小さく、収穫量は少なくなっています。サビ病への耐性が強い特徴を持ちます。

現在では、最も美味しいスペシャルティコーヒーの一つです。

ゲイシャコーヒーの特徴と味わい

花と柑橘

ゲイシャコーヒーの味

ゲイシャコーヒーは、花のような香りとフローラルな味わいが特徴です。繊細な酸味と甘みが絶妙に調和し、一口飲むとその特別な味わいに酔いしれることでしょう。

誰が飲んでもゲイシャだと分かる強烈な個性を持っています。

以下のような特徴も感じ取ることができます。

  • オレンジやグレープフルーツのような酸味
  • チョコレートや蜂蜜のような濃厚な甘さ
  • ワインのような繊細さ
  • 柑橘系の香りやアールグレイティーのようなアフターテイスト
  • エチオピア・モカのような香り

名前の由来 - 芸者とは無関係

ゲイシャという名前から、日本の「芸者」を連想しがちですが実際は関係ありません

ゲイシャの名前の由来は、エチオピアのゲシャ村といわれています。流通されるうちに発音がなまり、ゲイシャと呼ばれているようです。

ゲイシャコーヒーの淹れ方とおすすめの飲み方

フレンチプレスやハンドドリップで淹れる

ゲイシャはとてもポテンシャルが高いコーヒー豆です。そのため、豆本来の風味を引き出してあげることで格別な体験ができます。

フレンチプレスを使うと、コーヒー豆の持つ油分まで抽出することができます。そのため、コーヒー豆本来の味を引き出しやすく、ゲイシャコーヒーが美味しく仕上がります。
>>フレンチプレスで淹れる美味しいコーヒーの淹れ方【コク深く甘い香り】

また、ハンドドリップ(ペーパードリップ)での抽出もおすすめです。注意点としてお湯をぽたぽたと落として蒸らしてください。これによって、抽出効率が上がり豆の味を引き出すことができます。
>>初心者でも出来るハンドドリップ解説|美味しいコーヒーの入れ方

まずは、ブラックで楽しむ

ゲイシャのもつ上質な酸味やフローラルの香りを最大限味わうためには、まずはブラックで楽しむことをおすすめします。というのも、とてもいいコーヒーなので一口そのまま飲んでおかないともったいないです。

苦みが苦手な方でも、美味しく楽しめるくらい苦みは少ないです。まるで、フランスのブルゴーニュワインのような繊細な味わいを楽しむことができます。

一口楽しんだら、あとはお好みでミルクや砂糖でどうぞ。

ゲイシャコーヒーの歴史

パナマ

何十年も忘れ去られたゲイシャ

ゲイシャが世界的に認知されたのは、ここ十年の話ですが、その始まりは1930年代まで遡ります。

1931年、ゲイシャ種がエチオピアで発見され、タンザニアのコーヒー研究機関に送られました。その後、1950年代にはサビ病への耐性に目を付けられコスタリカへ渡ります。

1960年代には、パナマ各地で広めようと活動が起こりますが、環境の変化に弱く収穫量が少ないため、栽培が定着することはほとんどありませんでした。

それ以降、何十年もの間、忘れ去られてしまいます。

栽培を続けたエスメラルダ農園

ゲイシャ種の栽培を続けていた数少ない農園の一つに、パナマのエスメラルダ農園がありました。標高1,600mに位置し、無農薬や手摘み等、こだわりに定評がある農園です。

ゲイシャ種に適した環境であった為、安定した栽培が進められていました。

エスメラルダ農園によって一躍大スターに

2004年に開催された「ベスト・オブ・パナマ」という国際コーヒー品評会で審査員に大絶賛され、当時史上最高の落札額(約5,000円/kg)を記録します。

世界中に、「エスメラルダ・ゲイシャ」の名がとどろきました。その後も、ゲイシャの快進撃は続き、同オークションで4年連続1位に輝きます。

その後、各地に広がり、世界中で栽培が進められています。

ゲイシャコーヒーの選び方

まずは、パナマのゲイシャを飲んでみる

パナマのゲイシャとその他のゲイシャでは遺伝的に別の特徴を持つ可能性があります。

それもそのはず、50年近くパナマの環境・土壌で育てられたパナマ・ゲイシャは、その中で風味特性が培われて来ました。そのため、パナマ・ゲイシャとその他のゲイシャでは美味しさが違うわけです。

他の国のゲイシャも楽しむ

パナマのゲイシャは別格ですが、ゲイシャという品種がもつコーヒーの味は間違いのないものです。そのため、他の生産地で栽培されたゲイシャもとてもおいしいです。

生産地ごとに異なる風味(テロワール)を楽しむことができたらよりコーヒー通ですね。

実際に飲んでみた個人的な感想

パナマ・ゲイシャを飲んでみた

パナマ・ゲイシャを試飲してみました。お値段はなんと100g3,500円。たかい…。

香りは、花束でなぐられたように強烈な香りが漂います。飲んでみると、フルーティでいて繊細な味わい。個人的にワインが好きなんですが、ブルゴーニュの華やかなワインを思わせる風味を感じます。

総合的にとてもおいしい!値段は高いですが、十分にそれ以上の価値アリです。ぜひお試しあれ。