コーヒー愛好家の皆さん、こんにちは！
今日はコーヒーの焙煎度合いの一つである『シティロースト』についてご紹介します。コーヒーの豆を焙煎することで、その風味や味わいが大きく変化しますが、シティローストは中深煎りとも呼ばれ、酸味と苦みのバランスが絶妙なものとなっています。
さらに、豆の表面にはコーヒーオイルが滲み出し、芳醇な香りが広がります。本記事では、シティローストの特徴や味わい、おすすめの抽出器具、そして合わせるべき豆の選び方までを詳しく解説します。
ぜひ、コーヒーライフに彩りを与えるシティローストの魅力をご一緒に探っていきましょう！
シティローストとは、コーヒーの焙煎度合いの一つです。中深煎りとも表現されます。コーヒーの油分が表面にでてきて、メイラード反応によりコーヒーらしい香りが出てくる焙煎の度合いです。
コーヒーの焙煎度合いの一つ
コーヒーの焙煎度合いは、焙煎が弱いものから順に以下の通りです。
- ライトロースト
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
同じシティローストでも店によって違う
焙煎度合いはざっくりとした定義です。同じシティローストという名前がついていても焙煎度合いはお店によって異なります。
「思ってた味と違うな～」「苦みが足りないな」など感じたら焙煎度合いを選択しなおしてみるといいですね。
苦みが足りなければフルシティロースト、苦みやコクが強過ぎたらハイローストがおすすめです。
「2ハゼの直後」という定義が一般的
コーヒー豆は焙煎を続けると、ハゼ（爆ぜ）という状態を2回迎えます。
1ハゼ（1回目の爆ぜ）は、コーヒー内部の水分が蒸発してその圧力に耐えられなくなったコーヒー豆が破裂します。パチパチという音が特徴的です。
2ハゼ（2回目の爆ぜ）は、加熱によってコーヒー豆の細胞が破裂します。音はピチピチと高く小さいのが特徴的です。
シティローストは、2ハゼを越した直後の豆の状態です。豆の中の油分が表面に滲みでてきて、コーヒーオイルのコクや香り、口あたりがより上品に感じ取れます。
シティローストのコーヒーの味わい
酸味と苦みのバランスが良い
シティローストは、酸味と苦みのバランスがとてもいいです。香りも強く、よりコーヒーらしい風味を楽しむことができます。
一般的に、コーヒーと言われてイメージする味にとても近いです。
コクと苦みが強くなってくる
シティローストの焙煎度合いくらいから、コーヒーの持つコクや苦みが強くなってきます。
コクや苦みの質の高い豆だとよりポテンシャルが引き出され上品な味わいに仕上がります。一方で、低品質な豆を利用すると、そのポテンシャルが表面に出てきてしまうため美味しく仕上がりません。
シティローストのコーヒーの楽しみ方
おすすめの抽出器具
シティローストのコーヒーは、豆の持つオイルを効率よく抽出できる器具でひときわ輝きます。
フレンチプレス
フレンチプレスの最大のメリットは、コーヒーの成分をより多く抽出できる点です。抽出の中で、コーヒーの持つオイルも同時に抽出することができ、コーヒー本来の味を引き出すことができます。
その点で、シティローストにぴったりの抽出方法と言えます。
ネルドリップ
ネルドリップも同様にコーヒーの成分をより多く抽出できる方法です。最も美味しいコーヒーの抽出方法ともいわれています。
フレンチプレスと比べると、少しさっぱりとしています。どちらかと言えばペーパードリップに近い味わいとも表現できます。
しかし、他の抽出方法に比べ技術が必要なため、技術の習得まで努力が必要かもしれません。
シティローストが合う豆
低地産の豆よりも高地産の豆が合う
一般に、高地産の豆であるほど強めの焙煎に最適と言われています。コーヒーの味がより豊かに仕上がり、複雑で立体的な味わいになります。
とはいえ、これはあくまで一般的な話です。豆の品種や飲む人の好みによっても変わるため、いろいろ試してみるのもコーヒーライフの楽しみ方の一つでしょう。
以下のコーヒー豆は、シティローストのぴったりと合いました。ぜひお試しください。
- ウエウエテナンゴ（グアテマラ）
- イルガチェフェ（エチオピア）
- コロンビア
シティローストのコーヒーがおすすめな人
バランスのコーヒーを楽しみたい方
強すぎる酸味や苦みが苦手な方におすすめです。シティローストの焙煎では、突出した味の要素がなく全てのバランスが良いため、悩んだらコレ！とも言えます。
芳醇な香りを楽しみたい方
シティローストの焙煎から、コーヒーの持つ芳醇な香りがより一層出てきます。コーヒーらしい芳醇な香りを楽しみたい方にはおすすめな焙煎度合いです。
【感想】実際にシティローストのコーヒーを飲んでみた
ウエウエテナンゴ（グアテマラ）で試してみた
今回はフレンチプレスで淹れてみました。
お湯を入れた時点で、ザ・コーヒーな香りが部屋中に広がります。それとともに、豆が持つ豊かで花のような香りも同時に感じ取れます。
一口のむと、優しい酸味とコクのある苦み。強すぎず弱すぎず、後味はフルーティ。一杯飲めば幸せになれる味わいです。私個人的には大大大好きな味、ぜひ試してみてください！