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ホンジュラスのコーヒーの特徴|世界一わかりやすいコーヒー解説

ホンジュラスのコーヒーの栽培環境

国土の大半が、標高1,000mを超える高原であるホンジュラス。
熱帯気候ですが、標高の高さから昼夜の寒暖差が大きく、コーヒー栽培に適しています。

グアテマラとニカラグア、エルサルバドルに挟まれています。
国土の広さは、日本の3分の1と小さめ。

主な栽培品種

  • カツーラ
  • ブルボン
  • ティピカ
  • パーカス

収穫時期

10月~4月にかけて収穫が行われています。

年間生産量

2020年のデータでは、364,552トンでした。

これは、世界7位の生産量中米では最大です。

ホンジュラスのコーヒーの現状

コーヒー豆

最新設備がまだ少ない

ホンジュラスは社会情勢が不安定な為、最新設備がまだ行き届いていません。
その為、残念ながら品質の高いロットを探すのは至難の業です。

しかし、コーヒー栽培に適した肥沃な土壌をもつホンジュラス。
僕は、今後のホンジュラスに強い期待を抱いています。

気候の影響によって品質低下?

ホンジュラスでは、気候の問題からコーヒー豆の均一な自然乾燥が難しい状況です。
その為、多くの生産者は機械乾燥機を使い、コーヒーを乾燥させます。

機械乾燥は、乾燥を助けて生産効率を向上させますが、豆の持つ水分量を均一に保つのが難しいため品質低下の原因として考えられています。

商業用コーヒーからストレートコーヒーへ

近年までブレンドコーヒー等に使われる商業用コーヒーを多く生産していたホンジュラス。

現在では、ストレートコーヒーとして飲まれることが多くなりました。
ホンジュラスの農家がそれぞれのこだわりを持った「シングルオリジン」に取り組んでいます。

ホンジュラスのコーヒーのグレード

ホンジュラスの自然

「標高」でグレードをつける

ホンジュラスでは、標高の高さでグレードが決まります。

グレード 標高
ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)
1,200m~
ハイ・グロウン(HG)
900~1,200m
セントラル・スタンダード(CS)
600~900m

ホンジュラスの最上級グレードは「SHG」

最上級グレード「ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG」は、グアテマラ国境の山岳部で多く収穫されます。

標高が高いため寒暖差が大きく、コーヒーの味が凝縮され風味豊かな豆になります。

苦みが控えめなバランスのいいボディとチョコレートのような風味が評判です。

ホンジュラスのコーヒーの歴史

ホンジュラス国立コーヒー協会(IHCAFE)の設立

1970年に設立されたIHCAFEは、「サスティナブルコーヒー」を推進するための国の機関です。

コーヒー生産技術の教育や小さな農家への融資、コーヒーの取引を支援しています。

商業用コーヒーを生産

ホンジュラスでは、社会情勢の不安定さから精製設備や品質管理のインフラが不足していました。

その為、隣国がスペシャルティコーヒーの取り組む中、比較的品質の低い商業用コーヒーを生産し続けてきました。

スペシャルティコーヒーに進出

2000年代になると、ホンジュラス国内のインフラが整い、飛躍的にコーヒーの品質が向上しました。

2004年には、ホンジュラスでCOEが開催され世界的に注目されるコーヒー生産国になりました。

カッピング学校を設立

2004年、IHCAFEはホンジュラス各地にカッピング学校を設立しました。

ホンジュラスコーヒーの品質向上に伴い、若者へ専門キャリアを築く機会を提供しています。