初心者でも出来るハンドドリップ解説｜美味しいコーヒーの入れ方
ドリップのやり方はこちらで詳しく解説しています。
暑い日が続くと、飲みたくなるのが爽やかな一杯のアイスコーヒーですよね。外出せずに自宅で美味しいアイスコーヒーを作りたいと思ったことはありませんか？
そのためにはどんな豆を選び、どのように挽き、どのように淹れれば良いのでしょうか。
コーヒーのプロが教える「ドリップで作る最高のアイスコーヒー」の作り方を、一緒に学んでみましょう。
アイスコーヒーの極意①中深煎りから深煎りの豆を使う
美味しいアイスコーヒーを作るための第一歩は、コーヒー豆の選択です。特に、アイスコーヒーに適した豆は「中深煎り」から「深煎り」です。
なぜなら、この煎り加減の豆は、アイスコーヒーの特性である苦味と香りを最適なバランスで引き立てるからです。逆に、焙煎の弱い豆を使うと酸味がでたり味が薄くなってしまいます。
アイスコーヒーの極意②二倍濃縮で淹れる
次に大切なことは、豆の量です。美味しいアイスコーヒーを淹れるためには、「二倍濃縮」で淹れることがおすすめです。これは、普通のドリップコーヒーよりもコーヒー豆の量を2倍にして、濃い味わいのコーヒーを作る方法です。
アイスコーヒーでは、大量の氷を使って冷やすため、どうしてもコーヒーが薄くなってしまいます。その為、二倍濃縮で作っておくと冷えたときにちょうどいいコーヒーとして完成します。
冷たいと味や香りを感じにくくなる
人には冷たいものの味や香りを感じにくい性質があります。そのため、冷たいアイスコーヒーは少し濃いめの味を目標にドリップしていきましょう。
アイスコーヒーの極意③大量の氷で急速冷却
最後の極意は、ドリップした直後のコーヒーをたっぷりの氷で急速に冷却することです。これにより、抽出したての香りや風味を逃さず、アイスコーヒーに封じ込めることができます。
急速に冷却することで、コーヒーの味や香りを変化させる酸化を防ぎ、新鮮な状態を長く保つことができます。また、濁りがなく透明感のあるアイスコーヒーを作るためにも重要です。
【実践編】実際にドリップでアイスコーヒーを作る
準備：必要な道具
- コーヒー豆
- ドリッパー
- ペーパー
- 温度計
- スケール
- たっぷりの氷
１：豆を挽く
16グラムでアイスコーヒー2杯分、24グラムでアイスコーヒー3杯分です。
目安として、「コーヒー豆の量(g)×30＝ドリップする量(ml)」です。実際にアイスコーヒーにすると氷がとけて倍くらいの量になります。
豆の挽き具合は、中～中細挽きの間にしましょう。
| コーヒー豆 | ドリップする量 |
|---|---|
|
16g |
120ml |
|
24g |
180ml |
２：ドリップする
お湯の温度は、83℃でしましょう。
温度が低すぎると抽出が進まず、味や風味がでません。また、温度が高すぎると必要以上に抽出が進み、雑味やえぐみまで出てしまいます。目安は、「83℃」と考えておきましょう。
３：大量の氷を使って急冷する
たっぷりの氷をつかってドリップしたコーヒーを冷やしましょう。
冷やすのに時間がかかると、アイスコーヒーが濁り透明感がなくなってしまいます。
もっと美味しく楽しむために
コーヒー豆の選び方
中深煎り～深煎りのコーヒー豆がオススメ。アイスコーヒーにしたときに、薄くならず香ばしくしっかりと味のあるコーヒーに仕上がります。
豆の表面が油で少し光っているくらいがいい焙煎度合いです。初心者の方は、アイスコーヒー用のブレンド豆で入れるのもいいですね。
味を調整する方法
コーヒー豆の個性や、好みによってアイスコーヒーの味を調整する方法を紹介します。やり方は二通りあります。
- お湯の温度で調整する
- 豆の挽き具合で調整する
お湯の温度で調整する場合
お湯の温度を上げると、濃い味になります。中でも「苦み・コク」が際立ちます。しかし、お湯の温度を上げすぎると、雑味などのマイナスの要素も抽出してしまいます。
また、お湯の温度を下げると、さっぱり味になります。特に「酸味」が際立ちます。アイスコーヒーで温度を下げすぎると、氷が溶けたときに味のない水のようなコーヒーになってしまうことがあるので注意してください。
お湯の温度の調整は、1～2℃の範囲で微調整を行うのが失敗しないコツです。
珈琲好きへの究極ガイド！お湯の温度で極上のコーヒーを淹れる方法
お湯の温度とコーヒーの味の関係はコチラで詳しく解説しています。
挽き具合で調整する場合
- 細かく挽く：
豆の挽き具合を細かく調整すると濃い味のコーヒーに仕上がります。たっぷりとコーヒーの成分が溶け込むため、香りの量も増えますが、全体的には苦みが際立ちます。 - 粗く挽く：
粗く挽くことで薄めのコーヒーに仕上がります。苦みが抑えられますが、比較的酸味の目立つコーヒーに仕上がります。
コーヒー豆の挽き方の違い｜理想のコーヒーを淹れるための方法
コーヒー豆の挽き具合と味の関係はコチラで解説しています。
美味しく作るコツと
よくある質問
-
アイスコーヒーを作るのに適したお湯の温度は？
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基本は83℃を目安として、微調整してください。
コーヒー豆ごとの味の違いや好みによって調整することで理想のアイスコーヒーを淹れることが出来ます。
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作ったアイスコーヒーはどれくらいで飲み切るべきですか？
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アイスコーヒーを作ったら、速やかに冷蔵庫に保管し、24時間以内に飲むことを推奨します。それ以降は風味が落ちてしまう可能性があるためです。
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浅煎りの豆でも美味しく作れますか？
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可能です。
深煎りの豆と比べ、薄味になってしまう傾向にあるので、いつもよりさらに濃いめにドリップすることをおすすめします。