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エルサルバドルコーヒーの魅力:味わい深い世界へ

エルサルバドルと聞いて、何を思い浮かべますか?

美しいビーチ、古代マヤ文明の遺跡、そしてもちろん、その絶品のコーヒー!この記事では、世界中のコーヒー愛好家を魅了するエルサルバドルコーヒーの魅力を紐解いていきます。

その深い歴史から始まり、美味しさの秘密に迫る旅に、あなたも一緒に出かけてみませんか?

エルサルバドルコーヒーとは?

コーヒーノキ

エルサルバドルコーヒーの風味・味わい

エルサルバドルというと、あなたは何を思い浮かべますか? コーヒー好きにとって、エルサルバドルはまさに「コーヒーの楽園」なのです。

エルサルバドルコーヒーとは、この国が生んだ鮮やかな風味と深いコクを持つコーヒーのことを指します。フルーツのような甘さと、チョコレートのような濃厚な味わいが特徴です。口に含むと、豊かな香りと味が広がり、まるで自然の恵みを直接受け取っているかのような感覚になります。

シェードツリーで日陰で育てる

エルサルバドルコーヒーの素晴らしさは、単にその味だけでなく、その生産過程にも関わっています。

「シェードグロウン(日陰で育てられる)」という方法で栽培されていることが多く、これはコーヒーチェリー(コーヒー豆の実)がゆっくりと成熟する環境を作り出し、その結果、豊かな風味と深い味わいを生み出します。

以前紹介したシェードツリーを利用した栽培方法で、コーヒー業界でも評判はとても良いです。

新種パカマラ:エルサルバドルの誇り

パカマラとは、エルサルバドル特有のコーヒー豆の品種の一つです。この種のコーヒー豆は、非常に大きなサイズと独特の風味で知られています。

パカマラは、パカスとマラゴヒペ品種の交配によって生まれました。パカスはエルサルバドル原産の品種で、マラゴヒペはブラジル原産の品種です。両方の品種から一部を取り、パカマラと名づけられました。

パカマラは標高が高い地域での栽培が最も適しており、エルサルバドルの山岳地帯では特に良く栽培されています。寒暖差が大きいこの地域でゆっくりと成長することにより、パカマラはその複雑さとバランスの良さを引き立てる特徴的な風味を発達させます。

この品種は、酸味はスッキリ、キャラメルを思わせる甘くほろ苦いフレーバー、完熟フルーツを思わせる甘さを併せ持ちます。その風味の深さと複雑さは、コーヒー愛好家やバリスタから高い評価を受けています。パカマラはエルサルバドルコーヒーの象徴であり、その特徴的な風味はエルサルバドルのコーヒー文化を象徴しています。

なぜエルサルバドルコーヒーが特別なのか?

エルサルバドルの山

環境の恵み

エルサルバドルは火山の多い国で、その火山灰が土壌を肥沃にしています。これがエルサルバドルコーヒーの独特な風味を作り出しています。高地の冷涼な気候もまた、コーヒー豆のゆっくりとした成熟を促します。自然そのものからの恵みが、エルサルバドルコーヒーの特別な風味を作り出しているのです。

手作業で行われるプロの技

エルサルバドルでは、コーヒー豆の収穫から焙煎(ほうじゃく:コーヒー豆を熱して乾燥させること)まで、すべて手作業で行われます。それぞれの工程を丁寧に行い、最高の品質を追求することで、他のどの国のコーヒーにも真似のできない深みと複雑さを持った味わいが生まれています。

エルサルバドルのコーヒーの栽培環境

地形と気候の影響

エルサルバドルは、山がちで火山の多い国です。このような地形は、コーヒー豆を栽培するのに最適な高地環境を提供します。コーヒー豆は高地でゆっくりと成熟することで、フルーツのような甘さとチョコレートのような深みを持つ特性を発展させます。

また、エルサルバドルの気候は一年中安定しており、温暖な日中と涼しい夜が交互に訪れます。この気候条件がコーヒーチェリーの成熟をゆっくりと進め、最終的な風味と香りに深みを加えます。

火山灰による肥沃な土壌

エルサルバドルは火山が多い地域としても知られています。この火山活動の結果として、土壌は火山灰により豊かなミネラルを供給されています。火山灰はコーヒーの木にとって栄養価の高い肥料となり、それがエルサルバドルコーヒーの特徴的な風味を作り出しています。

持続可能な農法への取り組み

エルサルバドルでは、シェードグロウン(日陰で育てられる)という方法でコーヒー豆を育てることが一般的です。これは木陰で育てられるコーヒーの木が、より長い成熟期間を経て豊かな味わいを引き出すとともに、生物多様性の保護にも寄与します。

エルサルバドルは、これらの環境的な要素を最大限に活用して、世界に誇れる高品質なコーヒーを生産しています。エルサルバドルコーヒーを一杯飲むたびに、その全ての要素が組み合わさった極上の風味を味わうことができるのです。

アラビカ種:エルサルバドルのコーヒー栽培の主役

エルサルバドルでは、一般的にコーヒーのアラビカ種が栽培されています。アラビカ種とは何か、少し詳しく説明しましょう。

コーヒーには大きく分けて二つの種類があります:アラビカ種とロブスタ種。アラビカ種は、その風味の豊かさと複雑さから、特に質の高いコーヒーを求めるコーヒー愛好家によって好まれています。一方、ロブスタ種はより強いカフェイン含有量と丈夫な性質を持ち、環境的な困難に耐える能力がありますが、風味面ではアラビカ種ほど評価されていません。

エルサルバドルでは、国のコーヒー産業の品質向上を目指し、アラビカ種のみの栽培が行われています。これは、エルサルバドルの理想的な気候と肥沃な火山土壌が、アラビカ種の成長とその豊かな風味を最大限に引き立てるからです。

エルサルバドルのアラビカ種は、甘くてフルーティーな風味と繊細な酸味が特徴で、世界中のコーヒー愛好家やバリスタから高い評価を受けています。また、地元のコーヒー生産者たちは持続可能な栽培方法を探求し、その質を向上させるための努力を続けています。

エルサルバドルのコーヒーのグレード

コーヒーの生豆
コーヒーのグレードとは?

コーヒーグレードとは、コーヒー豆の品質を評価するための基準のことを言います。これは主にコーヒー豆の大きさ、形状、色、香り、そして重要なのは味わいに基づいて決定されます。エルサルバドルのコーヒーもまた、このグレードに基づいて分類され、市場価格が決定されます。

エルサルバドルの主なコーヒーグレード

ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)

これはエルサルバドルの最高品質のコーヒー豆に与えられるグレードです。これらの豆は、標高1200m以上の地域で栽培され、寒暖差の大きい環境下で成長することで、風味が豊かに凝縮されます。

ハイ・グロウン(HG)

このグレードの豆は、900m~1200mの標高で栽培されます。味わいはバランスが良く、より一般的なコーヒー豆として好まれます。

セントラル・スタンダード(CS)

このグレードの豆は、500m~900mの標高で育てられます。これらの豆は、繊細な風味と洗練された口当たりが特徴です。

グレードのまとめ

各グレードの基準を以下に表としてまとめました。参考までにどうぞ。

グレード 標高
ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)
1200m~
ハイ・グロウン(HG)
900~1200m
セントラル・スタンダード(CS)
500~900m

エルサルバドルのコーヒーの歴史

エルサルバドル

コーヒーの導入

エルサルバドルでのコーヒーの栽培は19世紀初頭に始まりました。

当初は小規模な栽培が行われていましたが、インディゴ(藍色の染料)の需要が減少したことで、経済的な主力商品としてのコーヒーの地位が確立しました。

栄光の時代とその後

19世紀後半から20世紀初頭にかけては、エルサルバドルのコーヒーは「グリーンゴールド」または「金色の豆」と呼ばれ、国内外で人気を博しました。

しかし、その後の内戦と地震により、エルサルバドルのコーヒー産業は深刻な打撃を受けました。

復興と現代

内戦終結後、エルサルバドルのコーヒー産業はゆっくりと復興し始め、生産者はより良い品質のコーヒー作りに焦点を当てました。

現代では、エルサルバドルはスペシャリティコーヒー(特別な品質を持つコーヒー)の主要な生産国として認識され、その豊かな風味と品質の高さが世界中で評価されています。

新種パカマラの開発

国立コーヒー研究所が中心となり、品種改良や生産技術の向上に力を入れてきました。

その結果として得られてのが、エルサルバドル特有の新品種のパカマラです。ブルボン種の突然変異種とマラゴジッペの交配種であり、スペシャルティコーヒーとして世界的に高い評価を得ています。

エルサルバドルコーヒーを楽しむためのポイント

コーヒー

購入時の注意点

エルサルバドルコーヒーを選ぶ際は、”シングルオリジン(単一の産地から来るコーヒー)”であることを確認しましょう。

これはその豆が特定の場所、特に品質が良いとされる地域からのみ取られていることを意味します。これにより、その地域特有の風味や香りを最大限に味わうことができます。

楽しみ方の提案

エルサルバドルコーヒーは、そのままブラックで飲むのが最もその特性を楽しむことができます。

しかし、ミルクを加えてラテとして飲むと、コーヒーの風味がより滑らかになり、異なる楽しみ方も味わうことができます。