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浅煎りと深煎り、結局どっちが美味しいの?徹底比較!

コーヒー好きが集まれば必ず話題にのぼるのが、「浅煎り」と「深煎り」どちらが美味しいのかというテーマです。今回はプロの視点から、焙煎度によって生まれる味や香りの違いを詳しく解説し、本当に自分に合った一杯を見つけるお手伝いをします。

浅煎りコーヒーとは?特徴を徹底分析

まずは浅煎りから見ていきましょう。浅煎りとは、焙煎の時間が短く、豆の内部温度が約190℃~200℃程度に達した時点で焙煎を終了します。この焙煎方法による主な特徴は以下の通りです。

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浅煎りの味と香り

  • 酸味とフルーティな香り
    浅煎りはコーヒー豆が本来持つ酸味が強く残ります。リンゴ、ベリー、柑橘系などの果実感が特徴的です。
  • スッキリとした飲み口
    焙煎による苦味や重たさが少ないため、透明感のあるクリアな味わいになります。

浅煎りに適した豆の種類

浅煎りと特に相性がいいのは、スペシャルティコーヒーに多く使われるエチオピア、ケニア、パナマ・ゲイシャなどの豆です。これらの豆は特有のフルーティーな風味や繊細な香りが魅力で、浅煎りによってその個性が際立ちます。

深煎りコーヒーとは?特徴を徹底分析

一方、深煎りコーヒーは焙煎温度が高く(約220℃~230℃)、時間も長いため、豆の持つ特性に加え焙煎由来の特徴が強く出ます。

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深煎りの味と香り

  • 苦味と甘みのバランスが絶妙
    深煎りは焦げる直前まで焙煎するため、カラメル化した糖分による甘みと心地よい苦味が引き立ちます。チョコレートやナッツの風味を感じることも多くあります。

  • 重厚感のある飲み口
    口に含んだ時のどっしりとしたボディ感(コク)が特徴で、飲みごたえがあります。

深煎りに適した豆の種類

深煎りに向いているのは、ブラジル、インドネシアのマンデリン、グアテマラなど。特にマンデリンは独特のスパイシーな香りと、深煎りにすることで際立つ甘みと濃厚さが魅力です。

「美味しさ」の基準は人によって違う?

実は、浅煎りと深煎りの「どちらが美味しいか」という問い自体、そもそも答えがありません。コーヒーの美味しさとは、個人の嗜好に大きく左右されるためです。

しかし、以下のような傾向を知っておくことで、自分の好みに合った焙煎度が見つけやすくなります。

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浅煎りが向いている人

  • ワインやフルーツのような複雑な香りが好きな人

  • 軽めでスッキリした飲み心地を求める人

  • シングルオリジン(産地の個性が際立つコーヒー)を楽しみたい人

深煎りが向いている人

  • 苦味や濃厚な甘みをしっかり感じたい人

  • ミルクを入れて飲むことが多い人(カフェオレ・ラテ好き)

  • チョコレートや焼き菓子と合わせて楽しみたい人

プロが教える!焙煎度の違いを楽しむコツ

実際に自分に合った焙煎度を探すにはどうすれば良いのでしょうか?プロとして、おすすめの方法をいくつかご紹介します。

1.「飲み比べ」で比較する

焙煎度が異なる豆を同時に買って、自宅で飲み比べをしてみましょう。同じ豆で焙煎度だけ違う飲み比べセットが販売されていることもあります。

2. 抽出方法を変えて試す

浅煎りはハンドドリップやエアロプレスで淹れると酸味が際立ち、深煎りはフレンチプレスやエスプレッソで淹れるとコクと甘みが引き出されやすくなります。

3.「フードペアリング」で味わう

コーヒーの味は、一緒に食べるフードによっても変わります。浅煎りは酸味のある果物やタルト、深煎りは濃厚なチョコレートケーキやクッキーとの相性が抜群です。

結論:「どちらが美味しい」ではなく「どちらが自分に合っているか」

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最後に大切なことをお伝えします。コーヒーは「どちらが優れているか」ではなく、自分の好みを探して楽しむ飲み物です。

私たちプロのコーヒー屋も、自分の好みを探求しながら日々新しい発見をしています。あなた自身が飲み比べやペアリングを通じて、自分だけの最高の一杯に出会えることを願っています。