ルワンダのコーヒーを飲んだことがありますか?あまり聞きなじみのない生産国ですが、実は、スペシャルティコーヒー界に現れた新進気鋭の大スターです。そんな、ルワンダコーヒーの詳細を説明します。 目次ルワンダってどんな国?「アフリカの奇跡」と呼べれる国ルワンダのコーヒーの栽培環境主な栽培品種地域/土壌/気候収穫時期年間生産量主な精製方法ルワンダのコーヒーの味苦味が控えめで後味がキレイフルーティ・紅茶のような香りルワンダのコーヒーの現状コーヒーが輸出売上1位ウォッシングステーションが増加ルワンダのコーヒーのグレードカッピングと欠点豆の数で評価ルワンダのコーヒーの歴史コーヒー栽培の始まり - 植民地時代ジェノサイドの影響で生産量が半減高品質なコーヒーで回復 ルワンダってどんな国? 「アフリカの奇跡」と呼べれる国 東アフリカに位置する国です。一時はジェノサイド(大虐殺)により、100万人以上の命が奪われてしまった過去がありますが、復興に注力し驚異の経済発展を遂げました。その目覚ましい進歩から、「アフリカの奇跡」と呼ばれています。 ルワンダのコーヒーの栽培環境 主な栽培品種 ブルボン 香りと酸味のバランスのとれたブルボン種が主な栽培品種です。1つの農家あたり平均200本のコーヒーノキを栽培しているようです。 地域/土壌/気候 国土のほとんどが1,000m~2,000mと標高が高く、コーヒー栽培に適しています。肥沃な火山性土壌や豊富な雨量も高品質なコーヒーの生産を手助けしている。 標高が高いと何故いいの? 標高が高いと、昼夜の寒暖差が大きくなります。コーヒーの実が収縮と膨張を繰り返すため、より味と香りの詰まった実になります。 収穫時期 3月~6月に収穫されます。 年間生産量 2020年のデータでは、20,459トンで、世界31位の生産量です。 主な精製方法 ウォッシュド 手摘みで収穫されたコーヒーチェリーはウォッシングステーションへ送られ、洗浄から乾燥まで行われます。その後、一つ一つ人の手を使って選別されます。手間を惜しまない製法で作られています。 ルワンダのコーヒーの味 苦味が控えめで後味がキレイ 苦味が控えめなため、コーヒー初心者の方にもお勧めできます。また、強い苦みが苦手な方にもピッタリですね。後味がとてもきれいで最高の余韻を感じます。 フルーティ・紅茶のような香り フルーティさ・紅茶のような香りから甘いものにも良く合います。特にフランス菓子とのマリアージュは最高です。ぜひお試しあれ。 ルワンダのコーヒーの現状 コーヒーが輸出売上1位 ルワンダでは、コーヒーが輸出売上1位の重要な農作物です。 ウォッシングステーションが増加 政府の2010年計画により、ウォッシングステーション(生産処理場)が増加。これにより生産効率と品質が向上している。 ウォッシングステーションとは? 小規模農家が収穫したコーヒーの実を集め、ウォッシュドで処理する。アフリカンベッドをつかって乾燥させることもあります。 ルワンダのコーヒーのグレード カッピングと欠点豆の数で評価 ルワンダのコーヒー豆のグレードは、カッピングと欠点豆の数で評価されます。グレードは以下の通り。Super SpecialtySpecialtyG1G2G3上に行くほど、高品質な豆となります。減点式のようなネガティブな評価ではないので、高品質な豆を生み出すのに適していますね。 ルワンダのコーヒーの歴史 コーヒー栽培の始まり - 植民地時代 ルワンダのコーヒー栽培の始まりは、植民地時代にさかのぼります。ルワンダはドイツの植民地だったのですが、その時代に各農家に70本のコーヒー樹木の栽培が義務付けられました。今でも小規模農家が多いのはこの時の名残です。 ジェノサイドの影響で生産量が半減 1994年に起きたジェノサイドの影響で、生産量が全盛期から半減しました。 高品質なコーヒーで回復 長い内戦で疲弊していましたが、復興とともにコーヒー生産に注力し始めました。近年、高品質豆の生産により注目を浴び、回復を遂げています。そしてついに、アフリカで初めてCOEが開催されました。