ニカラグアは、近年スペシャルティコーヒーに入れ、国際的な評価を得ている国です。日本での知名度はまだまだですが、その味わいから今後の流行は間違いなしです。そんなニカラグアの栽培環境・現状・グレード・歴史を見ていきましょう。 目次ニカラグアのコーヒーの栽培環境主な栽培品種収穫時期年間生産量主な精製方法ニカラグアのコーヒーの現状日本での知名度は低いがブレイク間違いなし?ニカラグアだけの希少銘柄「ジャバニカ」ニカラグアのコーヒーのグレード「標高」でグレードをつけるニカラグアの最上級グレードは「SHG」ニカラグアのコーヒーの歴史コーヒー栽培の始まりスペシャルティコーヒーに進出 ニカラグアのコーヒーの栽培環境 ニカラグアは、「湖と火山の国」と呼ばれています。 国の中央にそびえる標高1,290mのモモトンボ火山が象徴的です。また、複数の湖を持ちますが、中でもニカラグア湖は中米最大の大きさ。国土は、中米最大の面積を誇ります。 コーヒー栽培は、栽培環境も技術も遅れていた国です。主に西部の山岳地帯で栽培を行っています。 主な栽培品種 ティピカブルボンカトゥーラマラゴジッペパカマラジャバニカ ニカラグアで栽培されるコーヒーはアラビカ種が100%です。 収穫時期 11月~3月にかけて収穫が行われています。 年間生産量 2020年のデータでは、158,759トンです。 主な精製方法 ナチュラルウォッシュドパルプドナチュラル ニカラグアのコーヒーの現状 日本での知名度は低いがブレイク間違いなし? ニカラグア産のコーヒーはヨーロッパに輸出されることが多いため、日本での知名度はまだまだ低いです。しかし、ニカラグアのコーヒーはボディの重さが程よく、誰もが美味しく飲めるコーヒーがそろっている為、今後人気を博することは間違いないでしょう。 ニカラグアだけの希少銘柄「ジャバニカ」 ニカラグアにしかない希少銘柄ジャバニカは、正式名称「ティピカロングベリー」。栽培に非常に手間がかかりますが、とても風味豊かです。ジャスミンのようなフローラル系の香りとシトラス系のフレーバーが広がり、全体的にとても華やかです。コーヒー好きなら一度は味わってほしい1杯ですね。 ニカラグアのコーヒーのグレード 「標高」でグレードをつける ニカラグアでは、標高の高さでグレードが決まります。 グレード 標高 ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG) 1,500~2,000m ハイ・グロウン(HG) 1,300~1,500m ミディアム・グロウン(MG) 1,000~1,300m ロー・グロウン(LG) 500~1,000m ニカラグアの最上級グレードは「SHG」 標高が高いため寒暖差が大きく、コーヒーの味が凝縮され風味豊かな豆になります。 ニカラグアのコーヒーの歴史 コーヒー栽培の始まり ニカラグアで大規模にコーヒーの栽培が始まったのは1850年頃。1870年代には、国の主要輸出産物になるまで急成長を遂げました。この成長を受け、ニカラグア政府は補助金等の政策によりコーヒー産業を支援。1992年には、国内最大の農作物になりました。 スペシャルティコーヒーに進出 2002年にCOEの品評会が開かれてから、個性豊かなスペシャリティコーヒーがうまれ、国際的に評価を得るようになりました。